投資信託ってそもそも何?
投資信託は、たくさんの人がお金を出し合って、プロの投資家にお金を預け、そのプロが株式や債券など様々な資産に投資する商品です。
イメージとしては、共同購入のようなもので、みんなで資金を出し合って、その資金をプロに運用してもらうことで、より大きなリターンを得ようとする仕組みです。
投資信託が人気を集めているのは、その手軽さとプロの運用という大きなメリットがあるからです。
少額から始められ、専門知識がなくても投資を始められるという点が、多くの初心者投資家にとって魅力となっています。
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投資信託のメリットとは
投資信託が初めての場合、メリットがよく分からないという方もいるかと思います。
そこで投資信託のメリットについて解説します。
1. 少額から始められる
- 数千円から投資を始められる商品が多く、手軽に資産運用をスタートできます。
- お小遣いを投資に回すなど、無理のない範囲で始められます。
2. プロが運用してくれる
- 経験豊富なプロの運用者が、株式や債券など、さまざまな資産に分散投資を行い、運用してくれます。
- 投資の知識がなくても、専門家に任せることで、効率的に資産を増やすことができます。
3. 分散投資でリスクを軽減
- 一つの銘柄に集中して投資するのではなく、複数の銘柄に分散投資することで、リスクを軽減できます。
- 特定の企業が倒産した場合でも、他の銘柄が好調であれば、全体的な損失を抑えることができます。
4. 手間がかからない
- 自分で銘柄を選んだり、売買のタイミングを計ったりする必要がありません。
- 一度購入すれば、あとはプロに運用を任せておくだけでOKです。
- 忙しい方でも、手軽に資産運用を続けることができます。
5. 長期的な視点で資産形成
- 投資信託は、短期的な視点ではなく、長期的な視点で運用することが重要です。
- 複利の効果によって、時間が経つにつれて資産は雪だるま式に増えていく可能性があります。
- 老後資金の準備や、マイホーム購入のための資金作りなど、長期的な目標に向けて資産形成したい方におすすめです。
投資信託のデメリット
逆にデメリットもありますので合わせて知っておきましょう。
1. 運用成績は保証されない
- 過去のパフォーマンスが良いからといって、将来も必ず良い成績になるとは限りません。
- 市場環境の変化などにより、損失が出る可能性もあります。
2. 手数料がかかる
- 購入時や解約時に手数料がかかる場合があります。
- 信託報酬と呼ばれる、運用管理費用もかかります。
3. 元本保証ではない
- 投資した金額よりも少なくなる可能性もあります。
- 特に、高リスク・高リターンの商品を選ぶ場合は、元本割れのリスクが高まります。
投資信託を選ぶポイント
投資信託を選ぶ際のポイントを知っておくことも大切です。
選ぶ際のポイントをご紹介します。
1. 投資目標
- 老後資金、子供の教育資金など、どのような目的で投資するのかによって選ぶべき商品が異なります。
- 目標達成までの期間や、許容できるリスクなども考慮しましょう。
2. リスク許容度
- 損失に耐えられる度合いによって、リスクの低い商品から高い商品まで選ぶことができます。
- リスクが高い商品ほど、期待できるリターンも高い傾向にあります。
3. 手数料
- 購入時や解約時の手数料、信託報酬など、手数料の仕組みをしっかりと確認しましょう。
- 長期的に見ると、手数料は運用成績に大きな影響を与える可能性があります。
4. 過去のパフォーマンス
- 過去のパフォーマンスは将来の成績を保証するものではありませんが、一つの参考になります。
- ただし、過去の成績が良いからといって、将来も必ず良い成績になるとは限りません。
5. 投資対象
- 株式、債券、不動産など、投資対象によって特徴が異なります。
- 自分の投資スタイルに合わせて、投資対象を選びましょう。
投資信託を始める前に
投資信託を始める前に知っておくべきことがあります。
投資信託を始める前に準備しておくべきことについて解説します。
1. 金融機関の選び方
- 投資信託を取り扱っている金融機関はたくさんあります。
- 手数料や取り扱い商品、相談体制などを比較検討して自分に合った金融機関を選びましょう。
2. 情報収集
- 投資信託に関する本を読んだり、セミナーに参加したりして、知識を深めましょう。
- 金融機関の担当者などに相談するのも良いでしょう。
3. 長期投資
- 投資は短期的な視点ではなく、長期的な視点で取り組むことが大切です。
- 短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点で運用を続けましょう。
最近ではネット証券が基本になっています。
銀行の窓口よりも手数料が大幅に安いので、可能な限りネット証券を利用しましょう。
インデックスファンドとアクティブファンドの違い
投資信託には「インデックスファンド」と「アクティブファンド」があります。
この2つの投資信託の違いを分かりやすく解説し、どちらが自分に合っているのかを判断するヒントをご紹介します。
インデックスファンドとは?
インデックスファンドは、日経平均株価やTOPIXといった特定の株価指数に連動することを目標とする投資信託です。
特徴
- 市場平均を目指す: 指数の動きに合わせて、その指数を構成する銘柄をほぼ同じ比率で保有します。
- 低コスト: アクティブファンドと比較して、信託報酬が低い傾向にあります。
- 安定的な運用: 指数に連動するため、市場全体が上昇すれば一緒に上がり、下落すれば一緒に下がる傾向があります。
メリット
- 初心者でも選びやすい: 複雑な運用戦略を考える必要がなく、初心者でも選びやすいです。
- 長期投資に適している: 長期的に見ると、市場全体は右肩上がりの傾向にあるため、安定したリターンが期待できます。
デメリット
- 市場平均を超えるリターンは期待しにくい: 指数に連動するため、市場全体が低迷している場合は、大きなリターンは期待できません。
アクティブファンドとは?
アクティブファンドは、特定の指数を上回ることを目標とする投資信託です。
特徴
- プロの運用: 経験豊富なファンドマネージャーが、独自の視点で銘柄を選定し、運用を行います。
- 高い柔軟性: 市場環境の変化に応じて、柔軟に投資対象を変更することができます。
- 高いリターンを目指す: 指数よりも高いリターンを目指すため、リスクも高くなります。
メリット
- 市場平均を超えるリターンが期待できる: プロの運用によって、市場平均を上回るリターンが期待できます。
- テーマ型ファンドなど、様々な投資戦略がある: 特定のテーマや地域に特化したファンドなど、様々な投資戦略を選ぶことができます。
デメリット
- 手数料が高い: ファンドマネージャーの報酬など、手数料が高い傾向にあります。
- 運用成績はファンドマネージャーの能力に左右される: ファンドマネージャーの判断ミスによって、大きな損失が出る可能性もあります。
インデックスファンドが初心者におすすめな理由!
投資信託の中でも、初心者の方に特に人気なのが「インデックスファンド」です。
なぜインデックスファンドが初心者におすすめなのか、その理由をさらに深堀りし、長期的な資産形成に繋がる具体的なメリットについて解説していきます。
インデックスファンドはなぜ初心者におすすめ?
1. シンプルで分かりやすく、長期的な資産形成に最適
- 市場全体の動きと連動: インデックスファンドは、日経平均株価やS&P500指数など、特定の市場全体の動きを追いかけます。そのため、市場全体が成長すれば、インデックスファンドも一緒に成長する可能性が高いです。
- プロの運用を丸投げ: 自分で銘柄を選んだり、市場分析をする必要がありません。プロの投資家が、市場全体を代表する指数に連動するように運用してくれます。
- 長期投資に強い: 短期的な市場の変動に一喜一憂する必要がなく、長期的な視点で投資を続けることができます。
2. 低コストで始められ、続けやすい
- 信託報酬が安い: アクティブファンドと比較して、運用管理費用である信託報酬が低い傾向にあります。
- 少額から投資可能: 数千円から投資できる商品も多く、手軽に始められます。
- 長期的に見ると、コストの差が大きくなる: 長期的に投資を続ける場合、わずかな信託報酬の違いが、最終的な資産に大きな影響を与える可能性があります。
3. リスクを分散できる
- たくさんの銘柄に分散投資: インデックスファンドは、一つの銘柄に集中して投資するのではなく、複数の銘柄に分散投資します。そのため、個別銘柄の値動きに左右されにくく、リスクを分散することができます。
4. 行動経済学に基づいた設計
- 人間の心理的な落とし穴を回避: 人間は、短期的な損失を恐れてしまい、投資判断を誤ってしまうことがあります。インデックスファンドは、感情に左右されずに機械的に運用されるため、このような行動的なミスを避けることができます。
初心者におすすめのインデックスファンド3選
ここでは初心者におすすめのインデックスファンドをご紹介しますので参考にしてみてください。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 世界全体に分散投資: 米国、日本、中国など、世界中の株式に分散投資することで、一つの国の経済状況に左右されにくく、より安定したリターンが期待できます。
- 新興国にも投資: 成長著しい新興国の株式にも投資するため、長期的な成長に期待できます。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- 安定成長: 米国は世界最大の経済大国であり、S&P500は米国を代表する企業で構成されています。そのため、安定した成長が見込めます。
- 多様な産業: IT、金融、消費財など、様々な産業の企業が含まれているため、リスクを分散できます。
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
- 低コスト: 信託報酬が非常に低いため、長期的に見た場合、運用コストを抑えて資産を増やすことができます。
- S&P500に連動: 世界で最も有名な株価指数であるS&P500に連動するため、安定した運用が期待できます。
インデックスファンドを選ぶ際のポイント
- 信託報酬: 信託報酬が低いほど、長期的なリターンが大きくなります。
- 投資対象: 世界全体、米国など、投資したい地域を選びましょう。
- リスク許容度: 自分のリスク許容度に合わせて、投資対象を選びましょう。
- 積立投資: 少額からコツコツと積み立てていくことで、ドルコスト平均法の効果が期待できます。
- 長期投資: 短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点で投資を続けることが大切です。
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まとめ
今回は投資信託について解説しました。
投資信託は初心者の方でも手軽に始められ、長期的な資産形成に最適な投資商品です。
しかし、投資は元本保証ではありません。ご自身の判断で自己責任でリスクを理解した上で投資するようにしましょう。
まずは、少額から始めて、少しずつ投資に慣れていくことをおすすめします。コツコツと続けましょう。